TON Weekly Roundupをご覧いただきありがとうございます。この記事では、TONエコシステムに関する最新情報および重要アップデートを取り上げます。
TON/Telegram自体の重要アップデートやニュース、Telegram Mini Appを中心としたTONエコシステムのアップデート、それ以外の注目トピックや興味深い記事を紹介し、TONに関する最新情報をお届けします。
今回の記事は「12/23~1/5」の時期を中心にまとめています。それではご覧ください。
TON Mini App User Volume
主にゲーム領域におけるTON Mini Appの月間アクティブユーザー数(以下、MAU)上位20タイトルと弊社独自で指定したタイトル(Hamsterkombat、Catizen、Blum、Yescoin、Notcoin、Captain Tsubasa -RIVALS- on TG)のMAUを追いかけていきます。
定点観測を行うことで現在の市況を理解する手助けになれば幸いです。
以下は月間アクティブウォレット数の推移です。
今週も前回に引き続き、減少トレンドとなっています。
次にTelegram Mini AppsのMAUを見ていきます。
特に注目すべきタイトルについては、黄色のハイライトで示します。
今週は対前月比で359.6%の増加率を記録したTERMINALと、131%の増加率を記録したFrog Farmを取り上げました。
下図は各ミニアプリのMAUの推移を示したグラフです。
上図の赤枠の部分を拡大したグラフが以下になります。
TERMINALは、12時間ごとにマネーボタンをクリックすることでポイントを獲得できるMini Appです。
2024/12/27にMAU第1位のPAWとコラボを発表し、PAWSのユーザーを巻き込んだことと、年明けに懸賞金$35,000が配布されるイベントを開催したことが、MAU増加に繋がったと考えられます。
このイベントは有効化されたMODの数が多いプレイヤーの上位12名で賞金プールを分け合います。
有効化したMODによって、報酬を獲得するためのボタンを押す頻度を変更することが可能となります。
Frog Farmは、作物を植えたり、カエルを育てたり、タスクをこなすことでトークンと交換できるポイントを稼ぐゲームです。
Frog Farmは、1/21にトークン上場を控えており、エアドロップを受け取るためのポイント獲得が1/7までとアナウンスされたことから、プレイヤーの駆け込みによってMAUが増加したと考えられます。
TON/Telegram main news
TONとTelegramがオフィシャルに発表した内容や機能アップデートに関する主要ニュースを紹介します。
Telegramの最新機能の紹介
コレクションギフト
- Telegramで受け取ったギフトは、NFTとして他のユーザーに譲渡したり、NFTマーケットプレイスでオークションに出すことが可能となった。
- ギフトをNFTにするためにはTelegram Starsを使ってアップグレードする必要がある。
- ギフトをアップグレードしてから他のユーザーに贈ることもできる。
サービスメッセージのリアクション
- 誰かがギフトを贈ったり、グループに参加したり、ビデオチャットを始める時に表示されるサービスメッセージにリアクションをつけることが可能となった。
メッセージ検索フィルター
- チャットリストの検索バーで、どのチャットからのメッセージも素早く見つけることが可能となった。
- フィルター機能の追加によって、リストを絞り込むことができる。
第三者認証
- Telegramの透明性をさらに向上させるため、公式サードパーティサービスは、特別な認証アイコンをユーザーアカウントやチャットに割り当てることができるようになった。
- チャットやアカウントが第三者による認証を受けると、小さなロゴが名前の前に表示される。
- 第三者認証は、Telegramが公人や組織に提供する認証済みチェックマークとは別物で、サードパーティの検証を他者に提供するためには、Telegramによって認証される必要がある。
フォルダ名にカスタム絵文字が使用可能に
- チャットを整理するためのチャットフォルダに、カスタム絵文字を使用できるようになった。
QRコードスキャナー
- AndroidとiOSのアプリ内カメラは、デフォルトでQRコードを認識し、アプリを切り替えることなく任意のブラウザでリンクを開くことができるようになった。
TONの大量エアドロップへの対応
- 2024年、TONブロックチェーンでは大規模なエアドロップをいくつも経験してきたが、それらのエアドロップに対する技術的な課題をここ1年で試行錯誤しながら改善してきた。
- 様々なプロジェクトのエアドロップを経験して、現状確立された方法は以下の通り。
- Mintless Jettons: 負荷、コスト、ユーザー体験に役立つ、最も現代的なアプローチを持つオープンソースのソリューション。Hamster Kombatで使われた手法。ユーザーは事前にウォレットのアドレス情報を提供する必要がある。
- Mass Sender: TON最大規模のエアドロップ、Notcoinで成功した方法。ユーザーが自分のウォレットアドレスを提供し、そこにトークンを配布する。 エアドロップの主催者は取引手数料を支払わなければならない(ただし、参加者に払い戻しをさせることはできる)。
- トークンテーブル: 報酬を大量に送るのではなく、ユーザーが報酬を請求する方法。DOGSで使われた手法。ユーザーは手数料として少額のToncoinを準備する必要がある。
オープンリーグシーズン7が終了:優勝者を発表
- オープンリーグのシーズン7が12/25に終了。
- シーズン7では、150万ドルの賞金、24のDeFiプロトコル、49万9000以上の参加バッジが発行され、5962のウォレットが報酬を受け取った。
- Swap.coffee、取引高1億2500万ドル突破で特別表彰。
- TVLを競うカテゴリと取引高を競うカテゴリでコンテストが行われ、各カテゴリのトップ5チームがAdsgramクレジット10万ドルを獲得。
- TON Space、Tonkeeper、Bybit Wallet、DappRadar、Cryptorankなどの新しいパートナーが加わり、取り組みがさらに強化された。
TVLカテゴリの勝者:
1. Aqua Protocol
2. Delea
3. Coffin
4. Tonco
5. Swap.coffee
ボリュームカテゴリの勝者:
1. Swap.coffee
2. Rainbow.ag
3. Blum
4. Moki
5. BigPump by PocketFi
BTCFiハッカソン開催
- TONX、TonBit、TON Foundation、TON Society、TON Coreによって、TON BTCFiハッカソンが開催される。
- 参加者は、100万ドル以上の賞金プール、多数の助成金、インセンティブ、API、セキュリティ監査、投資機会にアクセスできる。
- 2024/12/27から開催。
TON FoundationはJupiterと提携し、TVM上の流動性アグリゲーターをインキュベート
- TON Foundationは、分散型取引プラットフォームの大手であるJupiterと提携し、TON仮想マシン(TVM)上の流動性アグリゲーターを育成する。
- この提携の開始にあたり、TONとJupiterは、イノベーションを推進し、TONブロックチェーン上の新しいアグリゲーションソリューションの開発を支援するために、DeFiコンテストを開催する。
- このコンテストでは、TON上の既存および新規のアグリゲーションプロジェクトの両方を招待し、ソリューションを披露してもらう。
- 受賞者には、Jupiterからのアドバイザリーサポート、TON Foundationからのサポート、成長加速のためのリソースが提供される。
- 応募は現在受け付けており、受賞者は2025年2月15日に発表される。
TONとTelegramがWeb3をマスアダプションする方法
- 9億5000万人以上のユーザーを抱えるTelegramは、TONとの統合により、ノンカストディアルウォレット、チャット内サービス、ブロックチェーンベースのゲームを提供することで、暗号通貨の複雑性を排除し、数百万人のユーザーを獲得している。
- その目標は、2028年までにTelegramの膨大なユーザーベースの30%をTONに引き入れること。
- これまでのところ、TONのウォレット登録数は1億件に急増し、取引件数は月間2億2000万件に急増している。
- ユーザーをWeb3にオンボーディングする3つのステップは以下の通り。
- 体験をゲーム化する:タップして稼ぐ楽しいゲームを通じて、ユーザーにブロックチェーンを体感してもらう。
- トークンによって移行する:トークンのエアドロップでカジュアルゲーマーをWeb3ユーザーに変える。
- 夢中にさせる:DeFiアプリケーションでユーザーを引き込む。
- Notcoin、Hamster Kombat、Catizenのように、シンプルさと報酬を組み合わせが、多くのユーザーを惹きつけた。
- エアドロップによって、ゲーム内のポイントを実際の市場価値を持つトークンに変換することで、シームレスにゲーマーをWeb3ユーザーに移行させた。
- これが実現できたのはTelegramとウォレットの統合が大きかった。
- ユーザーがTONエコシステムに参入したら、レンディング、ステーキング、取引の機会を提供するDeFiでユーザー維持に取り組み、エンゲージメントを促進した。
- これにより、2024年10月までにエコシステムのTVL(Total Value Locked)は7億2600万ドルに達した。
- パフォーマンスの高いプロジェクトに報酬を与えるインセンティブプログラム、The Open Leagueの存在もこれを後押しした。
- TONとTelegramは、複雑な操作なしに、直感的な操作でWeb3にオンボーディングさせることで、Web3で多くの人が苦労していることを解決している。
ゴールド、シルバー、オイルがStorm Tradeに登場
- Storm Tradeでは、ユーザーがTON上でリアルワールドアセット(RWA)を取引できるようになった。
- 現在利用可能なアセットは以下の通りです。
- XAU – ゴールド
- XAG – シルバー
- USOIL – WTI原油
- UKOIL – ブレント原油
- 主な機能:
- レバレッジ:10倍~150倍
- 手数料:0.08
- 担保:USDt
- 建玉:最大30万
- 金利:1時間あたり0.005%~0.03%
TONの2024年のハイライト
- 新規ユーザー: 1,337万人がTONブロックチェーンの利用を開始。
- 月間アクティブウォレット: 史上最高(ATH)の12.4Mウォレット、110倍の成長。
- TVL:1月1日の53万7000ドルから7月には73万3000ドルへ。
- USDT:流通量10億以上、TONはこのマイルストーンを達成したTether史上最速のチェーン。
- NFTのミント: 1,700万枚。
- SBTのミント:710万。
- Toncoin:Binance、Bithumb、Revolut、Hashkeyの新規上場を含む50以上の取引所に上場。1日の取引高は160億ドル。
- 相互運用性:Ethereum、Solana、Bitcoinを含む17以上のチェーンと統合され、Axelar、Rhino.fiなどのプロトコルを活用。
- コミュニティイベント: 3万5000人以上が参加した182のグローバルオフラインイベントと、8000人以上の登録開発者が参加した2つのハッカソンを主催。
- オープンリーグ: 8シーズン、200以上のプロジェクト、2,600万ドル以上の分配金。
TON Ecosystem main news
TONエコシステムの主要アプリの最新アップデートやTONに関する外部メディアによるニュースや考察を紹介します。
Ethena、「ネオバンク」を目指しTelegram決済と機関投資家向けiUSDeトークンで拡張を計画
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