【0からわかるTelegram広告】Telegramにおける広告出稿方法と公式以外で利用すべきツールやメディア

【0からわかるTelegram広告】Telegramにおける広告出稿方法と公式以外で利用すべきツールやメディア

本記事では「Telegramの広告出稿方法(Telegram Ads)」について解説します。Telegram Mini Appを開発した後はユーザーを拡大していく段階です。ユーザー拡大における施策全てを指す”マーケティング”とすると範囲が広くなりすぎるので、ひとまず本記事では「広告出稿方法」に絞って解説します。

その他のマーケティング施策に関しては、今後のTON連載において取り上げていく予定ですので、ぜひ楽しみにお待ちください。

Telegram広告の概要

では早速Telegram広告の概要について説明します。Telegramの広告は既存SNSと比較して少し特殊です。

その最大の特徴は”広告がパブリックチャンネル内に表示される点“です。パブリックチャンネルとは、LINEで言うLINE@ のようなもので、双方向で会話ができるグループではなく、一対多で配信されるチャンネルを指します。このチャンネルの最新の投稿の下に、以下の画像のように広告が表示されます。

https://telegram.org/blog/monetization-for-channels

Telegramはチャットツールですので、FacebookやInstagram、Xのようにタイムラインがありません。よって、パブリックチャンネルに表示する広告のあり方は自然なように思えますが、この特徴をより深く理解するには広告システムが誕生した背景を理解する必要があります。

Telegram広告システム誕生の変遷

Telegram内に広告システムができたのは、2021年のことです。2020年の12月にCEOのパベル・ドゥーロフ氏のチャンネルの中で発表がありました。

https://t.me/durov/142

こちらを要約すると以下になります。

  • Telegramのユーザー数が5億人に近づき、年間数億ドルの維持費用が必要となってきた。
  • これまでは私(ドゥーロフ氏)個人の貯金から経費を支払ってきたが、それでは限界が来ている。
  • そのようなプロジェクトの選択肢は「会社の売却」か「収益化」の2択となる。
  • まずWhatappのような会社の売却はない。
  • 世界はユーザーが尊重され、高品質のサービスが保証される場所としてTelegramが独立性を維持することを必要としている。
  • よって、来年からTelegramは収益を上げていくが、過去7年間に私たちが掲げてきた価値観と誓約に従って収益を上げていく
  • 基本的にユーザーはこの先も無料のままで利用でき、プレミアムプランの加入者と広告媒体によって収益を上げていく。
  • ただし、広告はパブリックチャンネルのみに掲載され、プライベートな1対1チャットやグループ チャットに広告を表示することはない。人と人とのコミュニケーションには、いかなる種類の広告もあってはならない

この表現にTelegramの価値観がこもっており、そのまま広告の出稿形式に反映されています。

また、こちらの記事でTelegramのリリースからの変遷をまとめていますので、詳細はぜひご覧いただきたいのですが、2013年のリリースから2021年までずっと私財で運営してきたことも驚きですね。

https://crypto-research.zero-x.com/ton-telegram/

そして、2021年11月に改めてコミュニティの懸念や不安を解消する形でいくつかの説明を付け加え、広告システムがリリースされました。

https://t.me/durov/142

Telegram広告の特徴

これらの変遷を経て、改めてその特徴を整理すると以下です。

  • 参加者数1,000名以上のパブリックチャンネルにのみ広告が表示される。
  • 広告出稿側はチャンネルを指定して広告を出稿する。

1点目はこれまでの説明でわかりやすいかと思いますが、重要な点は2点目です。後ほど具体的な出稿画面もお見せしますが、広告出稿側は特定のチャンネルを指定することで広告を出稿します。

これはTelegramがユーザーの個人情報を共有、売却することをしないという価値観に基づくものです。特定のチャンネルに対して広告出稿をするモデルであれば、Telegramは一切の個人情報を収集することなく、広告システムを構築することができます。

広告出稿主は、例えば、新規のTap2Earnゲームを開発したとしたら、Hamster KombatやCatizenといった類似サービスのチャンネルに広告を出稿すればターゲットとなるユーザーにアクセスできるというわけです。

尚、もう1つの特徴は「パブリックチャンネルの保有者が出稿された広告費の50%を受け取ることができる点」です。この仕組みは2024年3月に発表され、チャンネル所有者への報酬還元が始まりました。

広告出稿の手順

では、具体的な広告出稿の手順について解説します。

①Tegram Adsにアカウント登録

まずはアカウントを登録します。Telegram Adsと呼ばれるページにアクセスし、アカウントを作成します。

以下の動画を見るとわかりやすいですが、基本的には画面上で指示される通りに進めばアカウント作成が完了します。

→リンクはこちら

アカウント登録は個人アカウントか組織アカウントか選択できますが、組織アカウントの場合はすでに存在しているTelegram グループまたはチャンネルとリンクして設定されます。グループまたはチャンネルを組織としてリンクすると、そのチャットの管理者が組織によって作成された広告を管理できるようになります。

要するに、組織アカウントを作成するにはグループまたはチャンネルが存在している必要があります。すでに存在している場合は問題ありませんが、新規で広告出稿する際に適切な組織アカウントを作りたい場合は、事前に管理者を設定したグループまたはチャンネルを作成しておく必要があります。

②広告設定

設定画面は非常にシンプルです。タイトル、テキスト、URL、広告ステータス、出稿するチャンネル、最低CPM、同じユーザーに対して1日に表示する回数、予算を設定します。

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